あなたをあいするものより④<ヘタリアバージョン>
2009年 02月 18日
|
▼
今日こそ終わる。書き終わったら読みかけの連載小説読みにいくんだ!
(途中まで読んでてこのままじゃ日付変わっても読んでそうだと我に帰りました・・・)
その① その② その③
つづきは↓から・・・。
「誤配??お前んちじゃなくて、フランスのとこに届いたァ!??」
「そ。だからフランスの家まで行ってもらってきた。
そんで君に電話した。そしたら君が怒った。
フランスの家のおいしーいご飯食べてワインくさくもなれずにここに来た。
惜しかったなぁさぞ体にいい美味しいご飯にありつけたのになーあ。」
「じゃあこんなとこまで来ないであいつの飯食ってろよ!どうせ今年も不味いだろ俺のは!」
「不味いって自覚はあるんだ。」
「るっせ!せめて美味しくないって言え!」
「同じだよ。てか自分から言ったよ君」
玄関先でわあわあとそんなやりとりをして、ようやく部屋へ入れてもらった。
テーブルにはこれから開けようとしていたんだろう、ウィスキーやワインのボトルが置かれていた。一人で飲むつもりだったのか。
「俺が来たからもうこんなの飲むのはやめてくれよ。」
「俺の家で何飲もうと勝手だろ」
「酔うと外に行くだろう。そんで暴れて絡むんだろ。ヒーローが来たからにはそんな真似はさせないぞ!」
「・・・・・・・・・るせぇ。」
酔った挙句の悪行のことを持ち出されると弱いらしく、悪態をつきつつしまっていく。
なんだよなんだよ、いきなり押しかけてきてえらそーに、
っていつもえらそうだったなおまえはよー、とぶつくさ言いながら。
その横顔はいつもの照れくささを押し隠したものになっていた。
「酒がダメなら紅茶だな。淹れてやるから座ってろ」
「コーヒーがいいぞ!」
「ティーだティー」
今年はチョコレート・スコーンらしかった。
二人分のティーセットを用意して包装を解いた中味を皿に並べていく。
相変わらず不格好でパサパサするかんじの一品だった。
齧るとぱり、ぱり、という妙な音がした。そうか今年はこう来たか。
ぱりぱりするよー、まずいよー、と言おうとして、彼の方を向いた。
「・・・・・・・・・・・。え、 と。」
「アメリカ?」
じっと見つめる瞳に何も言えなくなってしまった。
「君にしては、おいしいんじゃ、ない?」
「え・・・?そ、そうか?ほんとか?だよな!今年は結構いいかんじになったとおもってたんだ!
そっか・・・、よかった・・!!」
―――『そっか、よかった・・!!』―――
ああ、ほんとに俺はこの人の所為で味音痴とか言われるんだ。
君がそうやって笑うから。笑うから。
どんなものでもおいしく思ってしまうんだ。
***************************************
「次からは、チョコと一緒に君がくればいいよ!そしたら今日みたいなこと起きないし!」
「そうだな・・・、あ、いやこのチョコ俺が作ったわけじゃないぞ名前書いてな
今頃思い出したように今更何をいうかこの人は。
「今さらだし君しかいないし俺以外にこんなのあげちゃいけないんだぞ」
「聞けよ!」
「やーなこった☆・・・・お約束なやりとりもいいけどね、俺は遠く離れて聞く君の声と一人で食べることより、君と一緒にいるほうがいい。今日それがわかったから」
「なに言って」
「そうだな、どうしても匿名希望で贈りたいっていうならそれもいいね。
でも君は俺のところに来ること。二人で届くの待ってようよ。」
昔読んだ絵本のように、大切な人からの贈り物を二人で待っていよう。
あなたをあいするものからの、おくりものを。
***************************************
最後まとまらないにもほどがあるですが、おおお終わり、ます・・・;;;
あー最後とうとつすぎる。あー。
でも書いてて楽しかった!
(途中まで読んでてこのままじゃ日付変わっても読んでそうだと我に帰りました・・・)
その① その② その③
つづきは↓から・・・。
「誤配??お前んちじゃなくて、フランスのとこに届いたァ!??」
「そ。だからフランスの家まで行ってもらってきた。
そんで君に電話した。そしたら君が怒った。
フランスの家のおいしーいご飯食べてワインくさくもなれずにここに来た。
惜しかったなぁさぞ体にいい美味しいご飯にありつけたのになーあ。」
「じゃあこんなとこまで来ないであいつの飯食ってろよ!どうせ今年も不味いだろ俺のは!」
「不味いって自覚はあるんだ。」
「るっせ!せめて美味しくないって言え!」
「同じだよ。てか自分から言ったよ君」
玄関先でわあわあとそんなやりとりをして、ようやく部屋へ入れてもらった。
テーブルにはこれから開けようとしていたんだろう、ウィスキーやワインのボトルが置かれていた。一人で飲むつもりだったのか。
「俺が来たからもうこんなの飲むのはやめてくれよ。」
「俺の家で何飲もうと勝手だろ」
「酔うと外に行くだろう。そんで暴れて絡むんだろ。ヒーローが来たからにはそんな真似はさせないぞ!」
「・・・・・・・・・るせぇ。」
酔った挙句の悪行のことを持ち出されると弱いらしく、悪態をつきつつしまっていく。
なんだよなんだよ、いきなり押しかけてきてえらそーに、
っていつもえらそうだったなおまえはよー、とぶつくさ言いながら。
その横顔はいつもの照れくささを押し隠したものになっていた。
「酒がダメなら紅茶だな。淹れてやるから座ってろ」
「コーヒーがいいぞ!」
「ティーだティー」
今年はチョコレート・スコーンらしかった。
二人分のティーセットを用意して包装を解いた中味を皿に並べていく。
相変わらず不格好でパサパサするかんじの一品だった。
齧るとぱり、ぱり、という妙な音がした。そうか今年はこう来たか。
ぱりぱりするよー、まずいよー、と言おうとして、彼の方を向いた。
「・・・・・・・・・・・。え、 と。」
「アメリカ?」
じっと見つめる瞳に何も言えなくなってしまった。
「君にしては、おいしいんじゃ、ない?」
「え・・・?そ、そうか?ほんとか?だよな!今年は結構いいかんじになったとおもってたんだ!
そっか・・・、よかった・・!!」
―――『そっか、よかった・・!!』―――
ああ、ほんとに俺はこの人の所為で味音痴とか言われるんだ。
君がそうやって笑うから。笑うから。
どんなものでもおいしく思ってしまうんだ。
***************************************
「次からは、チョコと一緒に君がくればいいよ!そしたら今日みたいなこと起きないし!」
「そうだな・・・、あ、いやこのチョコ俺が作ったわけじゃないぞ名前書いてな
今頃思い出したように今更何をいうかこの人は。
「今さらだし君しかいないし俺以外にこんなのあげちゃいけないんだぞ」
「聞けよ!」
「やーなこった☆・・・・お約束なやりとりもいいけどね、俺は遠く離れて聞く君の声と一人で食べることより、君と一緒にいるほうがいい。今日それがわかったから」
「なに言って」
「そうだな、どうしても匿名希望で贈りたいっていうならそれもいいね。
でも君は俺のところに来ること。二人で届くの待ってようよ。」
昔読んだ絵本のように、大切な人からの贈り物を二人で待っていよう。
あなたをあいするものからの、おくりものを。
***************************************
最後まとまらないにもほどがあるですが、おおお終わり、ます・・・;;;
あー最後とうとつすぎる。あー。
でも書いてて楽しかった!
by pontika
| 2009-02-18 00:10
| ▲