2004年から2011年12月末までの倉庫ブログです。
by pontika
Top
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
忘れ物は、いつでもここに。①
2009年 05月 01日 |
長くなるのか1話でまとまるのか。
それはこれから書いてみるまでわからない。


ぬいぐるみ視点の米英話。よろしければおつきあいください。

*******************************************


華やかな通りを目の前にして、透明なショーケースから世界を眺めるのがボクの毎日だった。
行き過ぎる人の足取りは時に軽く、時に重たく、笑顔や泣き顔、
ボクを見て微笑む人、ボクには目もくれずただひたすら早足で駆け抜ける人。たくさんの。

「あのショーケースのぬいぐるみがいいな。」

「ありがとうございます、プレゼントですか?」

「ああ、弟の。やっと会いにいけるんだ」

ボクを選んだその人は、翠の瞳を細めて微笑っていた。
瞳には、ここにはいない何かを映しているように見えた。
とてもあたたかな何かをその人は見ていた。

「リボンの色は何になさいますか?」

「どれもいいけど・・・、そうだな、この色がいい。あいつと同じスカイブルーだ。」

ボクの胸には「空の青」のリボンがつけられた。とてもとても澄んだ青色。
この町ではあまり見られない「空の青」は、この人が見てきた「空」の色らしい。
ショーケースから見えていたくすんだ空とは大違いだ。
ロンドンは今日も曇り空だったけれど、世界にはこんな空もあるのかな?

「お前にともだちを作ってやるよ。とても可愛い・・・俺の弟なんだ。」

抱きあげられた腕と体からとてもあたたかいものがボクの中にはいってきた。
あたたかい、やさしい、たくましいちからが、この人から伝わってきた。

「ああ、急がないと船の時間に遅れちまう。」

「毎度どうも、どうぞ良い旅を」

「ああ、ありがとう。それじゃ、また。」

ボクは、ボクを買ってくれた人といっしょに初めてこの店を出た。
ボクの「ともだち」に会うために。


******************************************


あああやっぱり続く・・・・・;
テーマっていうかなんていうかひたすらぬいぐるみ視点で米英を見続けるだらだら話。
コメリカ~独立~現在までだらだらだらーと続きます。
[PR]
by pontika | 2009-05-01 23:27 |