2004年から2011年12月末までの倉庫ブログです。
by pontika
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忘れ物は、いつでもここに。②
2009年 05月 06日 |
だらだら話のつづき。全部書き終わったらまとめます。
ぬいぐるみ視点の米英。



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空を映した青い瞳と目が合った。

「わあ可愛い!これ、ぼくにくれるの?いぎりちゅ」

キラキラとその瞳を輝かせて、舌ったらずな口調で「イギリス」という、ボクを買ってここまで連れてきた人に話しかけた。小さな手がボクの頭に触れてさわさわと撫ぜられた。
ショーウインドーのガラスごしからは決して届かなかったこどもの手。あのお店に飾られていた頃に見ていたたくさんの、ボクを見つめてガラスに手を付いていたこどもたちの手もこんなにあったかかったんだろうか。

「ああ、大事にしろよ。今日からお前の友達だ」

ボクはイギリスの手から目の前の青い瞳の男の子に移された。
ボクの両脇を男の子が抱えると、地面が足について、男の子と目線が同じになった。

「アメリカと同じ背の高さだなあ。」

アメリカのほうが負けてるかな? 少しいたずらっぽく笑ったイギリスに「アメリカ」は「ぼくの方が大きいよ!」と丸い頬をさらに丸くして応えた。目も丸くして。でもすぐに嬉しそうな笑顔になって、ありがとういぎりちゅ、と言って、ボクをぎゅっと抱きしめてくれた。

ぎゅう、と抱きしめる腕からはほんのりミルクの匂いがした。

ふわり、と体が宙に浮いて、小さなアメリカの腕よりずっと大きい腕に抱えられる。
「すぐ追い越すさ、お前は元気な子だからな。・・・でもまだ、このままでもいいんだぞ」

イギリスはそう言って、目を細めた。


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不定期に、短かったり長かったりしてだらだらと続けます。
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by pontika | 2009-05-06 22:52 |