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彼と月との距離(タクミくんシリーズ:3年生編)感想
2005年 05月 13日 |
表題作の「彼と月との距離」は、(泉)と吉沢くん・利久と岩下くんの二組がメインの、つまりギイと託生以外のサブキャラクターたちがメインのお話です。
ギイと託生のお話じゃないのかー、と読み始めてしばらくは思ってましたが、や、
すっごくよかった!読んでてほのぼのしましたvお互い好きな故にすれちがったりとまどったりする姿と気持ちがとても丁寧に書かれていると思います。

この本を読んで初めて「月はいつか地球を離れて自転するときが来る」って雑学も知れたし。

ギイ&託生好きとしては、
 利久が一年生の時の託生のことを話すときのシーンが特に好き。人間接触嫌悪症だった一年生の託生を、兄のように見守っていた利久。彼なりの距離で託生のそばにいて、支えになってくれた友達。今の託生があるのはギイの影響も大きいけど、利久がいたことも大きいと思うのです。

 泉がギイに相談した話の中で託生の話題が出てくるところもニコニコしながら読んでました。なんか周りのキャラがギイとか託生の話してるの聞くの(読むの)って好きかもしれない。本人達同士の話じゃないからこその面白さというか、違った側面からギイと託生のことを見れるっていうのが楽しいのかな。
 あんまり泉が葉山葉山と、託生のことばっかり言う所為で「会いたくなるだろ」と、窓辺で黄昏て真下の部屋にいる託生のことを想うギイにもドキドキしました。あぁ三年生になってからは本当に切ないなぁ・・・。すぐ近くにいるのに「ただのトモダチのふり」しなくちゃいけないなんて;

一番最初に収録されてる「ストレス」も、みんなの優しさとか気遣いが見れて「なんて気の利いた仲間たちなんだ~v」と、読みながら文章をかみ締めてました。みんなやっぱり、ギイは託生と一緒に居たほうがコンディションが良いってわかってるようで(笑)さりげない(?)気遣いにまんまと乗せられる二人がかわいかった。(この小話、コミックス版でやってくれないかなおおや和美さん・・・「いらっしゃい、赤池くん!」って満面の笑顔で赤池くんを出迎えて、赤池くんに嫌そーな顔されて部屋の前で言い合う二人がマンガで見たい・・・託生のくるくる変わる表情って見てて本当に飽きないv)

表紙のイラスト、今一番好きな託生くんシリーズの絵です。二人の目が良いvバックの月と木の葉も綺麗v

タクミくんシリーズもくじ
by pontika | 2005-05-13 17:11 |