渋谷家のとある日常+コンラッドとユーリ
2008年 07月 06日
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「それでねゆーちゃん、ママ今日はとーっても果物が食べたかったの。
でも、お夕飯がフルーツパフェとかだったら育ち盛りのゆーちゃんや
もう育っちゃったけどしょーちゃんやこれから違うものが育ってきちゃう
パパにはあんまりよくないでしょ?だからね、冷蔵庫にまだ残ってた
カレー粉を見たときね、パッと浮かんだのね!!」
お袋は渋谷家メンバーを一人一人見渡しながらそう言った。
親父は頭を、髪を押さえながら「まだ早い!それを言うなら嫁さんだって・・」
と言いかけてお袋の目を見て止めた。賢明な判断だ。
「だから、今日の夕飯は、フルーツカレー、なのよ!」
「だから、今日の夕飯も、カレー、だろ!?」
いつもの大皿(主にカレー用)には、いつものカレーだが、
いつもにはないフルーツカレーが載っていた。
上記の理由によって。
「あのー、作ってもらってる身でいうのも何なんですがー、
たまにはカレー以外の食卓も味わいたいわけで・・・」
「あら、いつもじゃないわよー、お客さんがくるときとか
何か記念日のときとか今日みたいなときだけよー?」
「今日はお客さんは来てないし記念日でもないし
今日みたいなときも今日に限らず結構あるような気がするんだけど」
「そぉお?じゃ、残さず食べてねv」
・・・・爽やかにスルーされて、いつもの夕飯が始まった。
「うわ甘っ!ほんとにカレー?これ!?」
「フルーツカレーだから辛くはないわよ、でもゆーちゃん甘いカレー好きでしょ?
あれ好きだったじゃない、「カレーの王子様」スーパーに行くといつも
コレかってー、って勝手に買い物籠に入れちゃって」
「何時の話だよ!!!」
お袋、今の俺の年齢を考えてくれ。
「ほらほら、どこか懐かしい味でしょう?
子供の心を思い出すでしょう?」
グレタの良き父親になるためには食べるべきかもしれない。
ちょっと納得してしまった自分はまだまだ「母親」というものには
かなわないらしい。いや一生かなわないかもしれない。
「あああ!俺は問いたい!どうして「カレーの王子様」があって
「カレーの王女様」はないのか!
ゆーちゃんに似合うのはふりふりドレスのカレーの王女様だというのにー!」
「ほら!おにーちゃんは忘れてないわよ、子供の頃の心を」
「いやそれは忘れるべきだってか忘れろバカ勝利ー!!」
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渋谷家のとある夕飯風景でした。
補足>眞魔国にて
「でさ、美味しかったんだけどさ、普通じゃ考えられないくらいあっまいカレー
だったわけ。でも残さず食べたよ、なんだかんだいってお袋の飯美味いからな」
「いつもと同じだけどいつもとは違ったカレーだったわけですね。
マイナーチェンジは大切ですよね。」
「いつもと同じじゃ飽きちゃうしな。
あれ?コンラッド、前髪の分け目いつもと違う?」
「俺も、いつもとは違うカレー(彼)です♪」
「・・・・・い つ も と 同じでいいっ!!!」
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フルーツカレーが食べたいと思って浮かんだネタ。
カレーの字を変換してるときに「彼」と打ってしまって
後のネタが浮かびました。寒気がしました。
「カレーの王女様」があるのかないのかわかりません。
記憶では王子様だけです。あるのかなー?
ここまで読んでくださってありがとうございました!
拍手ありがとうございました!
これからも日々何かしら、気持ちを言葉に変換していきますv
by pontika
| 2008-07-06 19:53
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